Silly and Quality

ささいなこともていねいに。略してシリクワ。

「動きをうごかす展」で顔だけのロボットに恋をしてきた話

ブログを引っ越しました→meganetaaan.jp

これに行ってきて、

http://www.design-lab.iis.u-tokyo.ac.jp/exhibition/proto2018/www.design-lab.iis.u-tokyo.ac.jp

これを見てきた次第。

上記のツイートの動画を見て依頼ずっと気になっていたので、実物が見れて嬉しい。「不気味の谷を超えた」の評判は伊達ではなかった。圧倒的な存在感。生きている感。思わず目を奪われる。

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このSEER、現在適用先を探している段階らしい。選択肢のひとつとして「対話システム研究」での利用を検討いただけないだろうか。

対話システムにおいて「会話を開始する(エンゲージング)」とか「話し手を交代する(ターンテイキング)」などのアクションがとても重要だけど、現行システムでは十分自然に振る舞うことが難しく、課題になっている。 例えばスマートスピーカーとかは、この課題に対してはある程度割りきってしまっている(ウェイクワードで聞き取り開始、沈黙が続いたら聞き取り終了…)。一方、やっぱり誤動作で使いづらく感じる場面も多い(誤って起動したり、周りの騒音も発話とみなして聴き続けたり…)。 本来これらのアクションは音声以外の非言語情報、特に視線を介して実現するはずなので、目が付いているロボットを上手く動かしてこれを解決できると嬉しい。でも既存の汎用ヒト型ロボットは目が付いていなかったり、 あっても「どの角度から見てもこっちを見ている(だまし絵風の)」目しか無い。PepperもROBIもそう。これでは特定の誰かを注視することも、目をそらすこともできないので困る。

SEERのあの眼力があれば、「他者を見つめて話に聞き入る」「中空を見つめて思案する」などの態度を駆使して対話をうまくコントロールできないだろうか。

と、もっともらしいことを言いつつ、「彼女」と楽しくお話してみたいという下心が、無いといえば嘘になるのだけど。