技術書典7でModdableの本を頒布しました
技術書典7でサークル「北南書房」として出展し、新刊「実践Moddable」を頒布してきました。
ModdableはESP32などのマイコンでJavaScriptが動くプラットフォームです。
日本ではまだまだマイナーなModdableですが、この技術書典をきっかけに一人でも多くの方に さわってもらいたいという目的で参加しました。
本の紹介は前の記事で書いたので、 ここでは簡単に出展の振り返りをします。
頒布数と被チェック数について
今回の頒布数は次の通りです。
- 新刊「実践Moddable」…96部
- 既刊「はじめてのM5Stack」…9部
- アプリ「たたけ!ボンゴキャット」…6インストール
書籍は新刊・既刊あわせて105部でした。 今回、印刷代と参加費が賄えるボーダーが70部くらいでしたが、なんとかクリアできました。 利益分はModdable布教のための軍資金(主にM5Stackの購入)に当てたいと思います。
実は当日までの被チェック数も105で、頒布数と被チェック数がぴったり一致しました。 今回「頒布数が事前の被チェック数を下回った」という報告も多い中、健闘できて嬉しいです。 うまくいった要因としては、
- ニッチなテーマ選定:Moddableの書籍は今の所世界に一冊だけ(自分調べ)なので、ネタが被ったサークルで頒布数が割れるみたいな事態にならなかったのだと思います。
- Twitterの宣伝:執筆しながら、本文やサンプルコードを小出しにツイートして宣伝しました。あらかじめ本の内容について読者とすり合わせができたので、当日見本誌を開いて「思ってたんと違う」となるのを防げたと思います。実際、当日も「JavaScriptのIoTプラットフォームの比較表見ました」「ボンゴキャットの作例見ました」などの声をいただきました。
アプリ頒布について
今回、M5Stack用アプリ「たたけ!ボンゴキャット」を頒布しました。
これから #技術書典 に出発するみなさん!マイM5Stackはお持ちですか?
— ししかわ/Shinya Ishikawa (@meganetaaan) 2019年9月22日
2階の【し39D】北南書房では「アプリの書き込み頒布」をします。
かわいいボンゴキャットがあなたのもとに!
是非お立ち寄りください!https://t.co/1hMHeQFj2Y pic.twitter.com/eQrKABomHV
デモも稼働。 2階の一角がポンポンニャンニャン騒がしかったのはこれが原因です。すみません。 特にお子様連れに人気でした。
急な思いつきで始めた企画ですが、こちらも好評いただけてよかったです。 皆さん、持ち帰ったボンゴキャットを早速ツイートしてくださっています。ありがとうございます!
ボンゴキャットでパリピ般若も光った!
— パリピ般若(hack-tenorion) (@hack_tnr) 2019年9月23日
GroveにNeoPixel挿せば何でも光る!#M5Stack #技術書典 https://t.co/ZoWMbdaFiE pic.twitter.com/rnQu9efiK2
ししかわさん(@meganetaaan )に書き込んで頂いたボンゴキャットアプリ
— 𝗣𝗢𝗡𝗗𝗔 (@PONDA_make) 2019年9月22日
にゃんにゃんカワ(・∀・)イイ!!
neopixelを21ピン,5v,GNDに挿せばビーム出せるそうです pic.twitter.com/SbexaHhWrG
北南書房さんより、M5ボンゴキャットを頂き、ボンゴキャットを見守るロボットが誕生しました。#技術書典 #技術書典7 pic.twitter.com/RqnxGmal78
— aNo研 (@anoken2017) 2019年9月22日
直前に突貫で入れた「NeoPixelを光らせる機能(通称ボンゴビーム)」もしっかり取り入れてくださり感無量です。これだからメイカー活動はやめられねえぜ!
「たたけ!ボンゴキャット」はModdableで作られています。
「こんなアプリがModdableで作れますよ!環境構築して自分でビルドできたら、これと同じサンプルが入れられますよ!」 というアピールのためにボンゴキャットのデモを用意したのですが、 Moddableは環境構築がちょっと面倒なので、その場で見せるだけではちょっと弱いかなと思っていました。 で、アプリを持ち帰れるようにしたらきっと改造のアイディアも浮かぶし、使い始めるモチベーションになるだろう、という狙いをこめています。
アプリ持ち帰った方から、一人でも実際に環境構築など試されたら嬉しいです。
あと感想としては、アプリを書き込んでいるときに謎の高揚感があって興味深かったです。 例えるなら「コロコロコミックのイベント会場にポケモンのカセットを持っていってミュウのデータをもらう」的な…
余りについて
今回「実践Moddable」は150部印刷しました。 頒布を経て54部余りました。 そのうち30部はBOOTHで販売、24部は手元に残して今後のイベントで頒布予定です。
余りが出るのは想定通りで、いい感じの余り方でよかったです。
今回は本気の普及活動が目的なので、 興味ある方の手に確実に渡るよういっぱい刷って、技術書典以降のさまざまなイベントにも持っていく予定です。 (booth等で紙書籍の販売もしたいと思っています。) 技術書典7でM5StackとModdableの本を頒布します - Silly and Quality
前職や現職で地方に出張に行って話を伺うたびに、 東京が技術者交流でいかに恵まれているかを実感します。 エンジニア人口の少ない地域にお住まいの方にも、なるべく書籍を手にとっていただく機会を増やしたい所存です。
BOOTHのダイレクト入庫サービスを今回初めて利用しました。 手続きすごく簡単でした。たしかにダイレクトでした。
- 書籍を箱に詰める
- 印刷所のダンボールにそのまま詰め直して封をすればOK。ガムテープは会場にある。
- BOOTHで「倉庫から配送」の商品を出品登録する。
- 項目全部埋めなくてもOK。非公開で保存できる
- 登録完了時の「保管ID」を控えておく
- 窓口でダンボールを渡す&保管IDをその場で配送伝票に書いて渡す
みんな完売させずにこれ使うと良いと思います。
次回について
「北南書房」は前職時代に職場の有志が集まって結成したサークルです。 紆余曲折あって私は転職してしまいましたが、サークルは引き続き所属させてもらうことになりました。
技術書典4で一冊の合同誌から始めた北南書房ですが、4回の参加を経て取り扱う本の厚みも増えて賑やかになってきました(WebスクレイピングからCI、物理エンジン、組み込みプラットフォームまで…)。これからも大事に育てていきたいです。 「自分も書いてみたい!」という声を何名かから頂いたので、ぜひ次回は新人を迎えて臨みたいと思います。
宣伝
技術書典7の新刊「実践Moddable」はBOOTHにて販売中です。 当日会場に来られなかった方もどうぞお買い求めください!
(追記)Moddable公式が買ってくれた!
公式Twitterに「こんなん書いたよ〜」という報告をカジュアルに送ってみた所
Awesome--we just bought 10 printed copies ;)
— Moddable (@moddabletech) 2019年9月24日
We're looking at the PDF version now! https://t.co/aRE3tEk1qr
なんと紙書籍+電子版を買っていただきました! (ModdableTechのオフィス、パロアルトにあるはずだけど配送ってできるのかな?)
The first book on getting started with the Moddable SDK has been published! Written by Japanese developer @meganetaaan, it walks through sample apps you can run on the @M5Stack, explains why he prefers the Moddable SDK for embedded development, and more: https://t.co/ciXJ7GY2KV https://t.co/OmL8lxPPer
— Moddable (@moddabletech) 2019年9月24日
本の紹介までしてくださり、著者冥利に尽きます…! 今後も中国深センのM5Stackとアメリカ西海岸のModdableを日本の秋葉原で橋渡しするべくがんばります!